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  3. ホテルで食育体験!

ホテルのビュッフェで食育

食育の父として知られる服部幸應さんと、恵比寿ウェスティンホテルの沼尻総料理長がコラボレーションした「食育ビュッフェ」は、開催された時期にとても大きな話題となりました。
ホテルのビュッフェで食育を行うというのは、業界としても初めての試みだったのです。
この食育におけるポイントやメリットは、一体どのような部分にあるのでしょうか?

食育というと、どうしても家庭での食事や学校給食ばかりをイメージする人が多いのですが、実は外食も重要な食育の機会なのです。
子どもがある程度自分で食べるものをチョイスする場所ですから、食事の選び方についても体験することが出来ますしね。

そして何より、外食は非常に思い出に残りやすい食事風景なのです。
どこに誰と行ったか、何を食べてどんな味がしたのかなど、子ども心に鮮明になりやすいポイントがたくさんありますよね。
いつもと違う場所での食事であれば、味や素材も印象に残りやすいですし、それがホテルのビュッフェという特殊なシチュエーションであれば尚更です。

思い出に残る食事があることは、食育にとってとても大きな役割を持ちます。
この食育ビュッフェは、そこにも狙いがあったというわけです。

ビュッフェから得られる食育ポイントについて

ビュッフェとは、並んでいる食事から自分が食べたいものを好きな量持ってくるというスタイルの食事です。
小さな子どもからしてみれば、夢のような風景であるとも言えますよね。

この食事を持ってくるシーンから、既に食育のポイントはたくさんあります。
たとえば、何をどのくらいの量持ってくるのか。
栄養バランスが整ったものでなければいけませんから、肉ばかり、野菜ばかりになってしまってもいけませんし、欲張って食べきれない量を持って来てしまうのもいけませんよね。

また、いざ取ってきた食事を食べる順番も大切です。
いつもの食事と違うスタイルであっても、正しい順番で食事が出来るように指導しなくてはいけません。
このときのマナーについても、きちんと守らなくてはいけないですから、ホテルビュッフェの食育は、むしろ家庭時よりも盛りだくさんになっていると言っても良いかもしれません。

更に、このホテルビュッフェを企画した服部さんは、この機会に家族での会話をたくさんしてほしいと話していました。
家庭の食事では、テレビが着いていたり誰かが支度で席を立っていたりして、全員で落ち着いて食卓を囲み、ゆっくり話す機会がない場合も多いのです。
こんな絶好の機会を逃してしまう手はありませんから、何気ない話題でも良いので、いつもは過ごせない和やかなコミュニケーションの時間に当てられるのは理想でしょう。